牛は、円らな真ん丸の眼をしていて、愛嬌があるというよりは、可愛い。けれど、顔を見て本当に名前を付け、他の牛と判別できるのだろうか。同一の種牛による人工授精による子孫が多いことを考えると、体重、背格好、体全体の量感からやっと他と区別はつくのだろう。

牛に関する商取引は、牛の売買契約、牛の飼育委託契約、えさ代のために牛を留置する場合等の商事留置権その余の、集合物担保物件設定契約等であろう。
 
 また、雄牛は、種牛とし巨額の売買代金が付くであろうし、雌牛は、受胎して子牛を産むため飼育され、子牛は、動産である雌牛の法定果実として、雌牛のオーナーの所有物となるのが自然である。

 人間は、指紋がそれぞれ異なる。牛も人と同じように牛毎に鼻紋が違う。この鼻紋で、牛を特定した上で、先に述べた牛の売買契約をしたり、当該牛のオーナーを定めて「いわゆる和牛オーナー制度」が成り立っているわけである。

 東北大震災で、債務超過ないし支払不能となり実質倒産に至った安愚楽牧場は、今は民事再生開始申立をした。北関東地域の和牛が原発の影響を受けた風評、更に、日本全土に亘る需要の冷え込みから、日本において和牛の価格が下落することになった。

 南九州は、黒豚、和牛等を清算する畜産王国である。特に、宮崎県では昨年の口蹄疫による殺処分による巨額の損失があり、補償が重要な課題であったのに、東北大震災は、畜産農家に対するダブルパンチとなった。飼育ないし生産農家に対する国の手厚い補償が実行なされるのか、気になるところである。



リスク、危機的状況を事前に予測し回避することこそ、安全管理ではないでしょうか?
そして、将来のリスクないし損害発生を避けられるよう、事前の対策を取っておけば、一安心。
果たしてそれで備えとして十分でしょうか。
事前対策とは、マニュアルやガイドラインを明文化するだけではなく、起こりうる危機が何であるか現状分析をして、安全管理をする専門家を養成し、ことあれば、実践能力のある専門家が即時対応できるようにしておくことが大切ですね。
言いたいことは、安全管理ないし配慮する専門家(リスクスペシャルマネージャー)が常に監視していることが必要だということであり、彼らの存在こそ、これからの課題です。
今回の東北大震災による原発事故。
安全だ安全だと声高に叫ばれていた原子力発電所が、人知を超える地震、津波に対し、いかに無力であったかということ、そして、それに引き続く幾重もの危機的状況に対しての管理(リスク回避)体制がいかに盲目的であったかということを、我々は目の当たりにしました。
同じように労働災害に対しても、停止した高速度列車に後続車の激突事故も、
同じような構造を持っています。



広告の話は、終わりにしよう。
過払いと言っても、借りない限り払うことなどないわけで、
問題の出発点はどこかと辿ってゆけば、所詮、収入の先取りでしかないことに気付かずに(目をそらして)あれよあれよと借金地獄にハマってしまった個人のリスク管理の甘さに行き着く。
だが、その弱い個人だけを責められようか。
「利息制限法はザル法である」として高金利を貪り続け、同じくリスクマネジメントの欠落していたサラ金、そのサラ金に融資し続けた大銀行(メガバンク)、そして、そのような憂うべき金融事情に気付きつつも長年放置し続けた国・・・
それぞれにも落ち度はなかったか。



利息制限法違反の過払い分を不当利得だとして返還請求できる、として弁護士、司法書士は、全国テレビネットワークでコマーシャルしている。つい、15年も前は、首都圏大手の法律事務所が事務所の名と住所をプリントしたテレカを配布して広告規定違反の疑いありとされたこともあった。時代の流れを感じる。
ちまたでは、過払いの後は、『時間外手当ないし残業手当』が広告のターゲットとかの風聞がある。ある金融マンの話である。