海事

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船舶では、「見張り」が最も大切であるとのことですが、これについて教えて下さい。

  1. 海上衝突予防法の第5条は、船舶は他の船舶との衝突のおそれについて十分に判断できるように、「常時適切な見張り」をしなさいと規定しています。
  2. 陸上は道路がありますが、海上に道路はありません。周囲360度、どこからでも他船が接近してきます。前方だけでなく「全周の見張り」が大切です。航行中や漂流中の「見張り」はもちろん、錨泊中にも衝突された船舶の事故例は多数あります。錨泊中も油断なく「見張り」を実施して下さい。
  3. 最近の事故例では、衝突事故の原因は、漁船は約7割、プレジャーボートは約6割が「見張り不十分」となっています。
  4. 「見張り不十分」の理由は、
    (1) 「見張り」以外の作業に専念していた。(漁具の修理や操舵に専念していた等)
    (2) 気の緩み、疲労、飲酒、眠気等のある状態であった。
    (3) 片舷や第三船等、一方向だけに気をとられていた(一方向見張り)。
    (4) 操舵室に構造死角があった(座って死角になる位置にいた)。
    (5) その他(雑談に夢中、食事をしていた、西日による海面反射や波しぶきで前路の見通しが妨げられた)。

    以上のことに注意しながら「適切な見張り」をして下さい。